FPを探すときのポイント

大切なライフプランのことですから、いいFPに相談したいですよね。
それでは、お客様にぴったりなFPとはどんな人でしょう?


おすすめは独立系FP

FPってなに?にて、FPには大きく分けて2種類あるとお伝えしました。
顧客のニーズにより合わせた最適なアドバイスを求めるならば、相談には独立系FPの方がおすすめです。

特定の金融機関に属する企業系FPは、その金融機関が提供する商品やサービスのみを勧めることが多いため、顧客のニーズに合った最適な商品やサービスを提供することができない場合があります。

その点、独立系FPは―――

  • 独立しているので、金融機関に縛られず中立的にアドバイスしてくれる
  • 複数の金融機関と取引するため、顧客に対してより多様な金融商品やサービスを提供できる
  • 常にお客様の利益を最優先に考えた提案ができる
  • 転勤や異動がないので中長期的に対応してもらえる

自分に合ったFPってどんな人?

FPと一口に言っても、FPの種類や対応できる相談内容はいろいろあります。
さらに、FP個人の経験値やお金に関する考え方、問題の解決・提案の方法も人それぞれです。

ではどのような人が自分に合っているのか―――?
いくつかのポイントを押さえてチェックしていきましょう!

FP資格を持っているか

FPを選ぶ際には、CFP®資格・AFP資格を持っているFPがおすすめ!

  • FP知識や実務レベルの向上に努めている

日本・世界の経済は目まぐるしく変化し、それに伴って金融商品、保険商品も多様化しています。
FPはそれらを踏まえて個人の「くらしのお金」に関するFP知識や専門家としての実務レベルを向上させる必要があります。
そのためCFP®・AFP資格には、資格更新制度があり、2年ごとに所定の継続教育や実務研修などを修了したFPのみが資格を保有しています。

  • 協会が定める会員倫理規程などの諸規程(ルール)に従って業務を行っている

ファイナンシャル・プランニングを行うには、プライバシーに関わる情報が必要不可欠。
そのため、FPには厳しい職業倫理とその深い自覚が求められます。
CFP®・AFP認定者は、日本FP協会の会員倫理規程などの諸規程順守の約定書に署名をしています。

得意分野はなにか

FPには「FPの6分野」と言われる項目があります。
自分の相談したい内容がどの分野に当てはまるのかまとめ、その分野が得意なFPを探しましょう!

  1. ライフプランニング
    マイホーム取得や子供の教育資金作り、老後の生活設計など
    ライフプランを実現するための分野。
    最もご相談の多い住宅ローン教育資金を含むFPの最も基本的で重要な分野です。
    他の5分野を統括する役割も持ち、FPの中心的分野と言えます。
  2. リスクマネジメント(生命保険・損害保険)
    将来のリスクに備えるための、民間保険商品を扱う分野です。
    生命保険はあくまで公的社会保険を補完する位置づけです。一方、損害保険には公的保険はなく、自分で民間保険に加入しなければなりません。
  3. 金融資産運用
    お金を運用することで資産を増やし、将来のライフプランを実現するための分野です。
    金融資産運用は、金融商品全般に関するもので、株式から債券、投資信託、外貨預金など幅広く扱います。
    その金融商品を組み合わせするにあたっての考え方(ポートフォリオ)や、金融に関連する法規やGDPなどの金融用語も含みます。
  4. タックスプランニング(税金)
    所得税、住民税、法人税、消費税など税金についての分野。
    税金の節税や負担軽減を目的とした、個人や企業の税金に関する計画・戦略のことを指します。
    なかでも所得税がメインで、サラリーマンであれば源泉徴収票、自営業であれば確定申告として関わります。その仕組みや還付の知識があると家計改善にも役立ちます。
  5. 不動産運用設計(住宅ローン)
    不動産とは、土地や建物のことを言いますが、この分野ではそれらを取引、法令、税金、投資有効活用など様々な角度から切り込んでいきます。
    マイホーム建築を考えられている方にも役に立つ知識が盛りだくさんです。
  6. 相続、事業承継設計
    相続税・生前贈与・遺族の生活設計プランなど、お金や財産を次の世代に引き継ぐための分野です。
    相続は人に生き死に関わる人生の重要なターニングポイント、正しい知識と心構えが欠かせません。
    本分野では、民法の規定から、相続税、贈与税まで幅広く扱います。

すべての独立系FPがあらゆる商品に詳しいわけではありません
中には、投資信託専門、保険専門など、ある分野にのみ特化している独立系FPもいます。

相談したい分野の相談経験があるか

資格があっても、そもそもファイナンシャルプランナーとしての実務経験がないケースもあります。
必ずファイナンシャルプランナーの名前で検索し、ホームページに記載されている「実績」を確認するようにしましょう。
ファイナンシャルプランナー歴、具体的な相談例、著書なども参考になります。

相談料は?

ファイナンシャル・プランナーに有料で相談する場合の料金体系は、FPがそれぞれ独自に設定しています。

無料相談もあれば有料相談もありますが、有料だから良い相談になるというわけではありません。
さらには、相談料が高い=質の良い相談になるということでもありません。

【無料で問題ない相談内容】

  • 家計の見直し(貯蓄について)
  • 一般的なレベルの資産運用
  • 保険・保障の相談や見直し
  • 住宅ローン、購入、借り換え
  • ライフプランの作成
  • 漠然としたお金の悩み、不安

【有料を積極的に検討すべき相談内容】

  • 確定申告の必要な税金の相談
  • 複雑な相続
  • 離婚における年金分割などの
    専門知識が必要な相談
  • 他、お金以外のことも絡む特殊なケース


多くの相談内容が無料相談で問題ないケースに当てはまるでしょう。
『一般的なお金の相談』を超えた、専門的な知識を必要とする場合は有料相談を検討する必要があります。

また料金設定とともに

相談料は無料の場合、何回でも無料か?
相談料は有料の場合、料金形態はどうか?(時間制?回数制?

などについてもチェックしておきましょう!

どんなネットワークを持っているか

どんな金融機関と取引しているか、その他にも専門的な知識、最新の情報を有しているか。
FPのネットワークが広ければ総合的かつ幅広い選択肢の中から最適なものを選んでくれます。

金融機関や専門家とのネットワークがあるかも確認しましょう
FPを入口として不動産の専門家や税理士、金融機関などさまざまな専門家へ相談しなければいけないケースもあります。
独立系ファイナンシャルプランナーの場合、別に資格を持っていなければ金融商品の販売や不動産・住宅の販売はできません。
また、具体的な法律上、税務上の相談・手続きもできません。顧客の問題解決のために、金融機関や弁護士など専門家の手助けが必要なケースもあります。
このような場合、ファイナンシャルプランナーが信頼できる金融機関や専門家を紹介してくれれば手間も省け安心です。

資産運用で例えるならば、その方法はさまざま。

【商品】
・投資信託   ・債券
・株式     ・保険    など

【制度】
・NISA
・iDeCo    など

自分に合った商品や方法も人それぞれです。
多くの商品の取扱があり、なおかつ相談も手続きも一か所で出来るFPであれば一番いいですよね。

また、FP界隈でネットワークを広げるためには、積極的にセミナーやオフライン講習会などに参加する必要があります。
つまり、定期的に知識のアップデートをしているFPと定義できるからです。

ご自身との相性

家族構成、職業、年収、貯金、将来の夢・展望、なにより大事なお金の話など
とてもパーソナルな内容を相談するわけですから、信頼できる相手でなくてはいけません。

また、契約後のフォローや、後々ご自身の生活環境の変化などで再度相談や見直しをしたい場合を考えると、長い付き合いのできる方が◎

HPでファイナンシャルプランナー事務所や担当FPのプロフィールを確認したり、実際に会った印象などを大事にしてみてください。

少しでも ”合わないな…” ”相談しにくいな…” と感じたら、遠慮せずに相談先(相談者)を変えましょう。
大切な相談をする相手ですので、妥協せずに探すことをおすすめします。



こちらの記事では、自分に合ったFPを探すときのポイントについてまとめています

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