番外編:家電ごとの節約術

毎日使っている家電
それぞれがどれくらい電気代がかかるのかご存知ですか?
電気代が余計にかかってしまう使い方をしていないでしょうか?

ちょっとした工夫で節約に!
家電の使い方を見直していきましょう♪

電気代の高い家電ランキング

  • エアコン
  • 洗濯乾燥機
  • 食器洗い乾燥機
  • 冷蔵庫
  • 照明器具
  • テレビ
  • アイロン
  • 炊飯器
  • ドライヤー
  • 電子レンジ

エアコン

エアコンの電気代は年間16,038円~51,894円

ライフスタイルに合わせてエアコンを使う
こまめに電源を消していると逆に電気代が高くなってしまう可能性も。
▶1時間以内に帰ってくるのであればつけっぱなしの方が
▶1時間以上帰ってこないのであれば一旦消した方が

扇風機やサーキュレーターを併用する
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まるので空気を循環させることで部屋の中の温度差がなくなります
エアコンの温度を無駄に下げたり上げたりする必要がない➡消費電力が安定するので電気代の節約に!

自動運転がおすすめ
自動運転は設定温度まで一気に上げて/下げて、後は省エネ運転に自動で切り替わるモード。
電気代があまりかからなそうな弱モードですが…
弱で稼働させ続ける中々設定温度に近づかない多くの電気を消費しながらエアコンを稼働させ続ける

室内温度は夏は28℃、冬は20℃を目安に
冷房時、設定温度を1度下げるだけで、消費電力が10%増えると言われています。
温度を上げる/下げるよりも風量を強くして対応するのが

タイマー機能を活用する
消し忘れなどを防止するためにタイマー機能を活用すると

2週間に1度フィルター掃除する
フィルターがホコリで詰まってしまうと、エアコンの利きが悪くなってしまう
フィルターを掃除するだけで冷房時は4%、暖房時は6%の電気代の節約に!

遮熱のカーテンやブラインドを取り付ける
遮熱カーテンは太陽光線をさえぎり、室内の温度上昇を抑えるためエアコンの使用量を減らすことができます。
また、冬場は部屋の断熱性を高めるので、暖房の使用量を抑え節約につながります。

室外機に日除け、回りは物を置かない
室外機に日除けをつけて直射日光を遮ると、室外機が熱くなるのを防げるので消費電力が少なく省エネに!
また、室外機周りの風通しを良くして排出される熱がこもらないようにすることも大切。

最新機種に買い替えを検討する
エアコンは、年を追うごとに省エネ機能が良くなっている
2006年モデルのエアコンと2016年モデルのエアコンとでは、消費電力に約8%の差が(経済産業省のWebサイト参考)

洗濯乾燥機

洗濯乾燥機の電気代は年間8,869.5円~21,681円
(1日1回洗濯乾燥した場合)

洗濯のみであれば電気代は安いのですが、乾燥機能を使うと10~20倍の金額に!
縦型とドラム式でも電気代が変わります。

ドラム型洗濯機  縦型洗濯機  
電気代(乾燥時)縦型より安い高い
水量少ない多い
洗浄力弱い高い
乾燥機能乾燥しやすい乾燥しにくい
本体価格高い安い

乾燥機能は基本的に使わない
先ほどお伝えした通り、乾燥機能を使うと電気代が跳ね上がります
また乾燥機能を使うことで衣服が深いシワになり、アイロンなど余計な手間や電気代がかかる可能性も。

洗濯回数をまとめる
できるだけまとめて洗濯をし、洗濯機の全体的な使用回数を減らしましょう。

すすぎ1回で洗濯する
電気代・水道代ともに節約に
洗剤が衣類に残らないようにするため「すすぎ1回」用の洗剤を使うことがおすすめ。

「スピードコース」「お急ぎモード」を活用する
時間が短縮できるだけではなくその分の電気・水道代が抑えられるのでおすすめ。

詰め込みすぎない、洗剤を入れすぎない
詰め込みすぎると洗浄力が落ちる。洗剤の入れすぎはすすぎの回数が増えて無駄が。

重い洗濯物や、水をよく含むものを下に入れる
下に重いものがあると洗濯機の回転が良くなり、水を無駄に使用せずに済みます。

お風呂の残り湯を活用する
残り湯を1日45リットル洗濯ものに使えば、毎月325円の節約
年間で計算をすれば3,900円の差に!
(※使うのはあくまでも洗いにしてすすぎは水道水を利用してください。)

食器洗い乾燥機

毎日2回ずつ使った場合の電気代は、年間15,176.7円

食洗器を活用すると、手洗いするよりも水の使用量が削減されるので節約につながります。
ですが効果的に使わないと電気代という点では高くなってしまう可能性も…。

乾燥機能を使わない
一般的な食器洗い乾燥機で「標準コース」で食器を洗う場合
1回の洗浄にかかる電気代は1円。乾燥にかかる電気代は約10円と、洗浄の10倍!

できるだけまとめて洗う
「少量洗いコース」が搭載されている機種もありますが、コップ数個やお皿数枚を洗う程度では電力や水量が無駄に。

冷蔵庫

冷蔵庫にかかる電気代は年間6,804円~9,207円

冷蔵室や野菜室は詰め込みすぎない
冷気の流れが悪くなってしまい、効率が悪くなってしまいます。
詰める量は7割~8割程度まで

逆に冷凍室は食材を多く詰める
凍った状態の食品を隙間なく詰めることで、食材同士がお互いを冷やすため効率的。

設定温度を季節ごとに見直す
夏は「中」、冬は「弱」に。
庫内の設定温度を「強」から「中」に変えるだけで年間の電気代は約1360円安くなる!

熱いものは冷まして保存
温かいものをそのまま入れると、冷蔵庫内の温度が上昇
冷やすのに多くの電力を消費します。

冷蔵庫を壁から離す
うまく放熱できないとその分電力がかかります。
片側だけでも壁から離すと年間約1,400円の切電に!

高温になる場所への設置を避ける
直射日光のあたる場所やガスコンロなどの近くへの設置は、本来の冷却機能に影響を与えます。

扉の開閉時間・開閉回数を減らす
庫内を整理整頓しておけば、取り出したいものがすぐに見つかって開閉時間を減らせます。

冷蔵庫カーテンを取り付ける
冷気もれを防いで冷蔵庫内の温度を安定させる効果があります。
温度を調整するために使う電力が減ることで、節約効果が期待できます。

夜間モードにしておく
夜間はほとんど扉の開け閉めをしないため、温度設定を多少緩める設定となっています
夜間モードを搭載している冷蔵庫ではぜひ活用を。
(日中仕事などでほとんど家にいない場合も夜間モードにしておくことで節電に)

テレビ

55インチの4K液晶テレビの電気代は年間5,211円

ECOモード・省エネモードに設定する
メーカーごとに搭載されている機能の名称や効果は違いますが、消費電力が少なくなるように設定してくれる便利な機能です。
お使いのテレビに搭載されている機能を改めて見直してみましょう。

つけっぱなしにしない
毎日見るテレビの時間を1時間短くすると…
1カ月あたりの電気代が203.67円➡年間2,444.04円安く(4K液晶テレビ55V型の場合)。

テレビを見ないときは主電源を切る
リモコンからの信号待ちなどで待機時消費電力がかかります。

画面の明るさを最大から中間にする
画面の明るさを少し暗くしても、見やすさはさほど変わりません。
32V型液晶テレビの場合、画面の明るさを適切に調節すれば年間で約700円ほどの節約に。

オフタイマー機能・無信号オフ機能・無操作オフ機能などの活用
無駄な切り忘れを防ぐために便利な機能を活用しましょう。

高速起動設定などの設定に注意
HDDレコーダーなどは高速起動モードがついている場合があります。
待機電力が通常より大きくなるので、必要のない場合はoffに。

照明器具

照明器具の電気代は1台あたり年間2,704.212円
(12畳向けLEDシーリングライトを、1日8時間毎日使用した場合)

LEDに交換する
蛍光灯と比べて年間で約4500円~6000円も安くなる!

こまめに消す
こまめに消すといっても、短い時間での電源オン・オフはおすすめしません。
トイレに行く、すぐに戻る用事であればつけっぱなしにしている方が安くなることが多い

照明の明るさを調整する
照明は明るいほどエネルギーを多く消費してしまいます。
明るさ調整できる照明なら、必要最低限の明るさで使用するようにしましょう。

アイロン

アイロンの電気代は年間2,299.5円(毎日10分間使った場合

アイロンの種類によっても電気代が違う
消費電力が少ない機種の方が電気代は節約できますが、中には、十分な熱が得られないものも少なからずあります。

アイロンの種類消費電力15分あたりの電気代1カ月あたりの電気代
ドライアイロン700W約4.7円約141.8円
スチームアイロン1000W約6.8円約202.5円
衣類スチーマー950W約6.4円約192.4円

十分な熱が得られない➡素材によってはなかなかシワが伸びない➡アイロンがけの作業時間が延びる➡電力を余分に消費
アイロンを買う際には機能などを十分検討してからにしましょう。

一度にかける衣類をまとめて頻度を減らす
電源が入って温度が上昇するまでのあいだは、消費電力が最も高くなる。
少量の衣類のアイロンがけを毎日するよりも、ある程度まとまった量になってからにすると良いでしょう。

衣類の素材に応じて順番を決める
衣類の素材に適応している温度ごとにアイロンをかける順番を決めておくと
低温:アクリル、ポリウレタン
中温:ウール、ナイロン
高温:綿、麻
電源を入れてから少しずつ温まっていくので、低温→中温→高温という順番でかけていくことで効率UP

アルミカバーのアイロン台を使う
アルミは熱の伝わりかたが速い素材のため、アイロンを使う時間がほかのアイロン台よりも短くなります。
アルミ製だとアイロン台自体も熱せられるので、アイロンの設定温度も中か弱に下げることも可能。

衣類を干すときにシワを伸ばす
衣類が湿っている状態だとシワが固まっていないので、ある程度形を整えておくだけでシワを伸ばせます。
シワになりやすいものは洗濯時にはネットに入れる、脱水時間を短くするなどの工夫もおすすめです。

炊飯器

5.5合炊き炊飯器の電気代は年間2,192.4円

できるだけまとめて炊飯する
ご飯を炊く量と電気代は比例しません。
1合であっても5合であっても、基本的には1回の炊飯に4~5円の電気代がかかります。
まとめ炊きして小分けに冷凍保存しておくのがおすすめ。

保温機能を使わない
保温機能は消費電力が高い。
10時間保温すると炊飯1回分の電気代に匹敵します。

茶碗1杯分のご飯を解凍した場合の電気代
500Wの場合:0.45円/600Wの場合:0.54円

炊飯器で保温機能を使った場合の電気代
1時間保温した場合:0.41~0.44円/2時間保温した場合:0.82~0.88円

➡保温時間が1時間未満であれば「保温の方が安い」ですが、1時間以上であれば「電子レンジの方が安い」。

「早炊き機能」はあまり使わない
早炊きは、内釜の温度を一気に上げて炊飯時間を短くするという仕組み。
通常よりも多くの電力を一気に消費して内釜の温度を上げて炊飯しています。
早炊きでは通常の1.3倍程度の電気を消費すると言われています(メーカーや機種にもよる)。

世帯人数に合ったサイズの炊飯器を使う
基本的に炊飯器のサイズが大きくなるほど、電気代も比例して高くなります。
先述したように、1合であっても5合であっても1回の炊飯にかかる電気代は変わりません。
適正サイズの炊飯器を使った方が節約になります。

ドライヤー

ドライヤーの電気代は年間1,971円
(ひとりが毎日10分間使った場合)

使用時間を短くする
電気代はドライヤーのメーカー・種類による差はそれほどありません(消費電力がほぼ同じ)。
ドライヤーの電気代はメーカーで異なるのではなく、使用時間による。

しっかりタオルドライする
髪や頭皮についた水分をしっかり拭き取ってからドライヤーを使うだけで、使用時間を大幅に短縮することができます。
またタオルドライ後にティッシュドライ(ティッシュで毛束を挟み、軽く押さえるだけ)をすると、タオルドライで残ってしまった水分を細部まで吸収できるため、さらに時間短縮に。

タオルサンド法
タオルを頭からかぶり、その上からドライヤーを当てる方法。
髪の毛の水分をタオルが吸収~その水分がドライヤーで蒸発、結果的に髪の毛が乾くスピードがタオルを被っていない状態よりも早くなります。

温風で大方乾かし終えたら、冷風に切り替える
高温と低温(冷風)では、電気代が30~40%も違ってきます
ドライヤーの温風はかなり電力消費量が大きいですが、冷風はそれほどかかりません。
8割ほど乾いたら送風・冷風に切り替えて仕上げるのがおすすめ。

高出力=風力の強いドライヤーを選ぶ
低出力のドライヤーは風量が弱いので使用時間が長くなりますが、高出力のドライヤーは風量が強いので短時間で髪の毛が乾きます
「高温で短時間+低温or送風でじっくり乾かす」という効率的な使い方からも、高温を使う時間が短くてすむ高出力タイプが〇

電子レンジ

電子レンジの電気代は年間1,617.3円

自然解凍で利用時間を短縮する
自然解凍が進むように、あらかじめ冷蔵庫に移すか常温に置いておくと
電子レンジの利用時間の短縮になる上にムラなく解凍ができます。

食品を置く位置を工夫する
お弁当1点のときなどは庫内の中心に置き、小分けのものが複数のときは、等間隔に置きましょう。
ターンテーブルタイプ➡食品は真ん中ではなく外側に置いたほうが温まりやすい
庫内フラットタイプ➡中央に食品を置いたほうが温まりやすい

一気に詰め込みすぎない
器同士が触れていたり、重なっていたりすると熱効率が悪くなります。
結果的にもう1度温めるなど電気代が余計にかかってしまいます。
もう1度となった場合はかき混ぜてあげるとより効果的。
大きなものは小分けにして温めるなど工夫を。

電子レンジの庫内をキレイに保つ
掃除をしないで使い続けると、熱効率が悪くなり余計な電気代がかかる可能性も。
また汚れを放置しておくと発火する可能性もあるので注意。

掃除機

掃除機の電気代は年間最大で1,182.6円(毎日10分間使った場合)

部屋を片付けて使う
掃除機が稼働している時間を短縮するために、床のものは先に片付けておきましょう。

掃除機をかける場所を考える
家の中全体で掃除機をかけるのではなく、掃除機以外のアイテムと組み合わせて掃除することがおすすめ
フローリング:フローリング用ワイパー/畳:ほうき/絨毯:粘着クリーナー

フローリングは「弱」でもOK
運転モードを「強」から「弱」に切り替えて使えば、電気を約1/3~1/4まで節約!
カーペットや絨毯だと毛が絡んでいて取りづらいので強めの吸引力が必要ですが、フローリングや畳の場合、強と弱でほこりの除去率はほぼ変わらない。

力を入れずゆっくりかける
一つの場所に急いで何往復も吸い込み口を動かすと、これだと全てのゴミが吸えずに時間がかかります。
力任せに掃除機をかけると吸引力が下がり、無駄な電気を使う要因にも。
吸引力はヘッドを手前に引くときに大きくなると言われているので「素早く前に出し、ゆっくり手前に引く」のがベター

こまめに掃除機を手入れをする
内部にゴミが溜まってしまうと吸引力が落ちてしまいます
サイクロン式であれば“7分目”を目安にゴミ捨て、ブラシ部分やフィルター部分も定期的に手入れを。

使用時に何度も電源のオンオフをしない
掃除機は電源を入れたときに最も電力を消費します。
そのため、一度の掃除機がけで何度も電源をオンオフすると消費電力量がどんどん増加。
延長コードを使ったり、部屋や場所を移動する際にも意識して効率良く掃除機をかけていきましょう。

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